山川 世界史小辞典 改訂新版 「ケベック独立運動」の解説
ケベック独立運動(ケベックどくりつうんどう)
1763年に征服されて以来,イギリス系多数派に支配され続けてきたケベック州のフランス系カナダ人は,1960年州選挙に始まった「静かな革命」を機に,フランス系の民族的自覚と権利を叫び始める。70年にはケベック解放戦線によるテロ活動も生じたが,68年に結成されたケベック党は,カナダ連邦からの漸進的独立を訴えて支持を拡大した。80年と95年に同州の独立をめぐる州民投票が実施されたが,僅差で否決された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報