ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケムリイロコウジカビ」の意味・わかりやすい解説 ケムリイロコウジカビ(煙色麹黴)ケムリイロコウジカビAspergillus fumigatus 不完全菌類モニリア目コウジカビ属の1種。きわめて普通に土壌中などに生息しているが,この菌が鳥類そのほかヒトを含む哺乳類の内臓,おもに肺臓などに侵入すると繁殖して病巣をつくり,しばしば死因となる。ペンギンなどが罹病しやすい。人体で肺臓に寄生すれば肺結核症に似た症状となる。有機物を入れた培養基上で容易に培養され,灰色ないしやや緑色を帯びた暗色の胞子を生じる。生育最適温度は 40℃をこえたあたり。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by