ケルスキ人(読み)ケルスキじん(その他表記)Cherusci

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケルスキ人」の意味・わかりやすい解説

ケルスキ人
ケルスキじん
Cherusci

古代ゲルマンの一部族。ウェーゼル川中流沿岸からエルベ川に及ぶ地域に居住し,北ドイツのゲルマンのなかでは優勢な部族であった。紀元9年,族長アルミニウスのとき,クインチリウス・ウァルス指揮下のローマ軍団をトイトブルクの森の戦いで撃滅し,ローマのゲルマニア侵攻を挫折させたことは画期的事件として知られている。ローマはこの戦いの打撃により,外征から内治へ政策を転換し,皇帝アウグスツスによる「ローマの平和」が招来されることになった。ケルスキ人はその後,同じゲルマンのカッチ族との抗争に明け暮れ,次第に衰退していった。

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