ケルラリウス(その他表記)Cerularius(Caerularius), Michael

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケルラリウス」の意味・わかりやすい解説

ケルラリウス
Cerularius(Caerularius), Michael

コンスタンチノープル総大主教 (在位 1043~58) 。政治的野心家といわれ,1040年皇帝ミハエリス4世に対する陰謀に加わり,のちに共謀者コンスタンチノス9世モノマコスによって総大主教に任じられた。反ラテン教会的傾向が強く,ラテン教会の慣行である土曜日断食と種なしパンの聖餐での使用を批判。皇帝レオ9世に促されて一時宥和的態度を示したが,教皇の派遣したシルバ・カンディダの司教枢機卿フンベルツスとの間に決定的な確執が生じ,54年ついに両者は互いに他方を破門して,東西両教会の大分裂を引起した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む