確執(読み)カクシツ

デジタル大辞泉の解説

かく‐しつ【確執】

[名](スル)互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。また、そのために生じる不和。かくしゅう。「兄弟の間の確執

かく‐しゅう〔‐シフ〕【確執】

[名](スル)かくしつ(確執)」に同じ。

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大辞林 第三版の解説

かくしつ【確執】

( 名 ) スル
お互いに自分の意見を主張して譲らないこと。また、そのために起こる不和。かくしゅう。 「自分の意見に-する」 「 -が生じる」

かくしゅう【確執】

( 名 ) スル
かくしつ(確執)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かく‐しつ【確執】

〘名〙
① 自分の意見を強く主張して譲らないこと。固執。かくしゅう
※政党評判記(1890)〈利光鶴松〉一「神奈川県党員が合同をし、愛知県人士が正反対の地位に立ちたるは」
② 双方の間が不和になること。争い。もめごと。かくしゅう。
※太平記(14C後)二「南都大乗院禅師房と六方の大衆と、確執(クヮクシツ)の事有て合戦に及ぶ」
※新聞雑誌‐七号・明治四年(1871)七月「『仏国』との確執(カクシツ)発り」
[語誌]「執」は漢呉音ともシフで、もともとカクシフと読まれ、古辞書類もほとんどこの読みを記している。しかしシフ(執)は漢語の熟語の上部にきてシッと促音に読まれたため、シツの慣用音を生じ、「確執」もカクシツと読まれるようになった。類語に「固執」があるが、これをコシツと読む例は近世末まで見当たらない。

かく‐しゅう ‥シフ【確執】

〘名〙
※令義解(833)獄「其有告密示語確不、仍云事須面奏者〈謂。先已三示。後示三示。為其確執不一レ事状〉」
※小右記‐長和三年(1014)三月二三日「左府遏絶資平事、挙奏之人有其数云々、経道、兼鋼、道雅、定頼云々、資平事確執殊甚云々、是只依非近親、回縁也」
※改邪鈔(1337頃)「同行はたがひに四海のうちみな兄弟のむつびをなすべきに、かくのごとく簡別隔歴せば、おのおの確執(クヮクシフ)のもとひ、我慢の先相たるべきをや」
③ 意見がくいちがうこと。齟齬(そご)すること。
※小右記‐長和三年(1014)三月六日「諸人云、初盖之後、不忌五星月、天一天上、往古不聞之事也、不敢忌避云々、光栄云、正寝尤可忌避、確執㝡甚」

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