ケルンコル(読み)けるんこる(その他表記)kerncol

最新 地学事典 「ケルンコル」の解説

ケルンコル

kerncol

山脚上にケルンバットが形成されるとき,断層線(帯)に沿って生ずる凹地鞍部)。複数のケルンコルが一列に並ぶことが多い。C.A.Law-son(1904)命名。米国カリフォルニア州のカーン(Kern)峡谷にある鞍部地形(col)に由来断層によって生じた凹地や小地溝,横ずれ断層により生じた尾根の食い違い,断層線(帯)に沿う侵食によって生じた鞍部など,成因的にはさまざま。

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参照項目:ケルンバット

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケルンコル」の意味・わかりやすい解説

ケルンコル
けるんこる
kerncol

断層面が地表面と交わる線、すなわち断層線に沿って生じた凹地(鞍部(あんぶ))をいう。侵食輪廻(りんね)の壮年期に侵食された山地を下刻する河川を横切る方向に延長している断層線によくみられる。この名称はアメリカの地質学者ローソンC. A. Lawsonによって命名された。その典型的な例はアメリカ、カリフォルニア州のカーン谷上流部にあり、現地では「カーンコル」とよんでいる。日本での代表例は長野県伊那谷(いなだに)にみられ、ここでは「盗っ人道(ぬすっとみち)」とよばれている。この地形は、断層線(帯)の侵食、小地溝の形成、山麓(さんろく)側が高まるような断層変位、また、横ずれ断層による尾根筋の食い違いとその侵食などで生ずる場合が多い。ケルンコルは、断層地形を認定するうえで重要な指標となっている。

[有井琢磨

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