ケルンテン州(読み)ケルンテン(その他表記)Kärnten

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケルンテン州」の意味・わかりやすい解説

ケルンテン〔州〕
ケルンテン
Kärnten

英語ではカリンシア Carinthia。オーストリア南部の州。州都クラーゲンフルト。オーストリアの屋根ホーエタウエルン山地の南斜面を占め,ドラウ (ドラバ) 川流域にある地域で,南は石灰岩のカルニッシェアルペン (アルピカルニケ) でイタリア,スロベニアと接する。アドリア海沿岸とウィーンを結ぶ交通路にあたり,紀元前にケルト人の王国があり,ローマの属州になったが,古来ゲルマン,ラテンスラブの接触地帯で,民族的,文化的にも混合がみられ,特異な地域性を示す。土地利用は森林が約半分,牧草地と牧場が約3分の1,耕地が約6分の1で,農牧業,林業が主であるが,水力発電も行われ,金属・化学工業がみられる。景勝の地で,夏季には観光客が多い。面積 9533km2。人口 55万 2421 (1991) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ケルンテン

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android