こかし(読み)コカシ

デジタル大辞泉 「こかし」の意味・読み・例文・類語

こかし

《動詞「こかす」の連用形から》人のためにしているように見せかけること。また、人をおだててだますこと。おためごかし。
「いかなるすいもいやとは言はぬ―なり」〈浮・一代女・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「こかし」の意味・読み・例文・類語

こかし

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「こかす(転)」の連用形の名詞化 )
  2. 表面だけ人のために尽くしているように見せかけること。また、人をおだててだますこと。おためごかし。
    1. [初出の実例]「いかなる帥(すい)もいやといはぬこかし也」(出典浮世草子好色一代女(1686)一)
  3. 山を売買すること。また、その人。山売山こかし
    1. [初出の実例]「我らが商売、こかしにて」(出典:浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)二)
  4. さいころを使ってするばくち

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世界大百科事典(旧版)内のこかしの言及

【三味線】より

…(4)オシ 2本の糸を1本ずつ撥皮に押しつけるような奏法。(5)コカシ 2本の糸の上をこかす(すべらせる)ように弾く奏法。(6)カエシまたはウラバチ 手首をかえして撥を裏返し,三の糸から一の糸へ撥先で搔く奏法。…

※「こかし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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