山売(読み)やまうり

精選版 日本国語大辞典 「山売」の意味・読み・例文・類語

やま‐うり【山売】

〘名〙
① 山を売ること。また、鉱山売買をすること。また、その人。
談義本・艷道通鑑(1715)五「山売あれば新田買、親を売ては死一倍」
② だましていんちきな物を売ること。いかがわしい物、にせ物などを売りつけること。また、その人。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「博奕中間・山売(やまウリ)人参のつき付・筒もたせ・犬釣・乳呑子を養てほし殺し」
③ 山盛りにして売ること。一山(ひとやま)いくらと値段をつけて売ること。
※洒落本・風俗七遊談(1756)二「金も持ぬ客の癖に、山売(やまウリ)同前に括り付るとは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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