日本大百科全書(ニッポニカ) 「コシュロー」の意味・わかりやすい解説 コシュローこしゅろーPierre Cochereau(1924―1984) フランスのオルガン奏者。パリ音楽院でマルセル・デュプレに学んだのち、1942年からパリのサン・ロッシュ教会、55年以降ノートル・ダム大聖堂の専属オルガン奏者を務める。一方、ル・マンおよびニースの音楽院院長も歴任。71年(昭和46)初来日。もっとも得意とするバッハは、フランスのオルガン奏者には珍しく造形力を重んじており、注目された。即興演奏の名手として知られ、オルガン奏者の職分を高い水準で具現している一人である。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例