こそめく(読み)コソメク

デジタル大辞泉 「こそめく」の意味・読み・例文・類語

こそ‐め・く

[動カ四]
かさこそと音を立てる。
天井の組み入れの上に物の―・くを見上げたれば」〈今昔・二七・三一
人に知られないようにこそこそと振る舞う。
一生―・き逃げまはりて」〈咄・百物語・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「こそめく」の意味・読み・例文・類語

こそ‐め・く

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. こそこそと音を立てる。
    1. [初出の実例]「天井の組入の上に、物のこそめくを見上たれば」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
  3. 音を立てないように、そっと行動する。また、人に知られないようにこそこそとふるまう。
    1. [初出の実例]「長き沓(くつ)を履て、こそめき行くに」(出典今昔物語集(1120頃か)二七)

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