コツ・イツ・みだれる・ながれる

普及版 字通 の解説


7画

[字音] コツ・イツ
[字訓] みだれる・ながれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は曰(えつ)。曰はおそらく(こつ)の省文で、その声をとるものであろう。〔説文〕十一上に「水を治むるなり」とあり、また川部十一下にも同形の字に「水るるなり」という。水を開(こつかい)して、その溜滞するものを流す意であろう。開するときの音はコツ、流するときの音はイツ。その両音を区別なく用いることが多い。

[訓義]
1. みだれる、水をひらきながす、みだれながれる。
2. とおる、水がながれる、はやくながれる。
3. 水が治まる、きよい、しずむ。

[古辞書の訓]
名義抄 ミダル 〔字鏡集〕 タチマチ・ウラヨリイヅルミヅ・ニゴル・ミヅノナガルル・ミヅチキヨシ・ウゴカス・トキナガレ・ヲサム・フチ・ヤブル・ミダル

[語系]
hiutkut、jiutkiutは声近く、(いつきつ)は〔説文〕十一上に「涌出するなり」とみえる。またその水勢を形容する語に用いる。

[熟語]

[下接語]
・滑・瑟・払

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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