日本大百科全書(ニッポニカ) 「コピー・テスト」の意味・わかりやすい解説
コピー・テスト
こぴーてすと
copy test
コピーの訴求価値を調べる調査法。コピーとはこの場合広告を意味する。原稿調査、表現調査、広告調査などと訳される。出稿(放送)前に数種の広告を作成して良否を決める事前テストと、掲載(放送)後に消費者の反応から効果を測定する事後テストに大別される。狭義には事前テストのみを意味する場合もある。事前テストとしては、消費者の意見、評価を知るジュリ・テスト、記憶効果を知るインパクト法、視線の動きを自動的にとらえるアイ・カメラ法、見えやすさ、読みやすさを測定するタキストスコープ法、発汗を利用するGSR(皮膚反射測定装置)法など機械によるテストがある。質問紙による意見調査やグループ・ディスカッションも使われる。事後テストでは、新聞に2種類の広告を刷り分けてテストするスプリット・ラン、主として接触状況や閲読反応を測定するための認知法、リーダーシップ・サーベイ、かぎつき広告などがある。
[島守光雄]