日本大百科全書(ニッポニカ) 「コピー」の意味・わかりやすい解説
コピー
こぴー
copy
一般には模写、複製物、印刷に付すべき原稿、素材などをいうが、広告用語では広告の文章をさす。従来これを「広告文案」といったが、これは「広告図案」に対置した呼称である。広告のコピーには、(1)広告の本文だけ、(2)本文のほかにキャッチ・フレーズやリードを含めた文字の部分全体、(3)イラストや空白部分も含めた広告物の総体、の三つの意味がある。(3)の場合は、たとえばコピー・テスト(広告表現の効果調査)というように特殊な用例に限られる。通常は(2)の意味で、アートもしくはイラストに対応した形で使われている。また、広告本文をボディ・コピー、見出しやリード部分をヘッド・コピーともいう。
[豊田 彰]