最新 地学事典 「コラ半島鉱床地域」の解説
コラはんとうこうしょうちいき
コラ半島鉱床地域
Kola peninsula mineral district
ロシアのコラ半島にはFe,Ni,Cu,Sn,Mo,P,Al,希土類元素,ペグマタイトなどの大規模鉱床が分布。鉄は始生代片麻岩中の縞状鉄鉱床(Olenegorsk鉱床,鉱量7.5億t,Fe 32%),火成岩中の含チタン磁鉄鉱鉱床(Pudozhgorsk鉱床,鉱量2.5億t,Fe 28.8%)。ニッケル,銅は原生代塩基性岩に伴うマグマ鉱床(Pechenga鉱床群)。Sn,Moは原生代花崗岩中の石英脈に伴う。360〜380Maの過アルカリ複合岩体のコブドール岩体,Zhelezniv鉱山は年間5.7Mtの磁鉄鉱精鉱,2.7Mtのりん灰石精鉱,1万tのバデリアイト精鉱を生産(2014年)。同岩体の北縁では金雲母鉱山が稼行。キビナ岩体には巨大なりん灰石鉱床(埋蔵量3.6億t, P2O5 15%)(2006年)が伴われ,りん灰石岩(apatitite)からりん灰石を生産。ロボゼロ岩体のロボゼロ鉱山ではロパライトから,ニオブやチタンとともに希土類も生産。膨大な希土類埋蔵量(>1,000Mt, REO 0.8〜1.5%)が見込まれる。
執筆者:平野 英雄・渡辺 寧
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

