山川 世界史小辞典 改訂新版 「コルテス〔スペイン〕」の解説
コルテス〔スペイン〕
Cortes
イベリア半島の諸王国で中近世を通じて存続した身分制議会。高級貴族と高位聖職者で構成された国王の封臣会議に,12~13世紀から都市の代表者を参加させて成立。課税協賛権,立法請願権,王位継承への干渉権を有した。カスティリャ‐レオン王国ではコルテスが一本化されていくが,アラゴン連合王国では各王国ごとに独自のコルテスが存在し続けた。14~15世紀が最盛期であり,王権の伸張とともに衰退していった。なお19世紀以後のスペインの近代国民議会もコルテスという。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報