コンセーユ・デュ・ロア(英語表記)Conseil du roi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンセーユ・デュ・ロア」の意味・わかりやすい解説

コンセーユ・デュ・ロア
Conseil du roi

フランス革命前のフランス王権の中央行政機関。カペー朝時代の国王会議 curia regisに起源を発する。 17世紀の改革 (1610~61) を通じて,王家の家政機関から国家の中央行政機関へと発展した。その構成は国務大臣,大法官,財務総監,国務卿を中心に,必要に応じて国王顧問官や若手の請願審理官が参加した。最高会議 Conseil d'en hautを中心に,司法内務財政宗教軍事の各国務会議に専門分化し,これに対応して地方行政の担当者としてアンタンダンが各地に配置されて集権的国家行政機構を形成した。この中央機関は,最高裁判権や立法上の優位権をめぐって高等法院の権限収奪をはかり激しい抗争を繰返した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android