ゴムタイヤ電車(読み)ゴムタイヤでんしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴムタイヤ電車」の意味・わかりやすい解説

ゴムタイヤ電車
ゴムタイヤでんしゃ

鉄車輪の代りに空気入りゴムタイヤを使用した電車。騒音振動が改善され,急勾配線を走行できるなどの利点があるが,フランジがないため,電車を線路に沿って走らせるための特別な案内装置が必要になる。パリ地下鉄で 1957年から運転されており,案内方法は電車の左右両側にある水平に取付けられたゴムタイヤの案内輪が,線路の両側に設けてある案内軌道面を押えつけながら走る (側方または側壁案内方式) 。日本の札幌市の地下鉄では,案内装置は線路中央部の走行面上に鋼製のI形レールを取付けて,車体下部に水平に取付けてあるゴムタイヤの案内輪が左右からこれをはさんで走る (中央案内方式) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む