サイレント津波(読み)さいれんとつなみ

知恵蔵mini 「サイレント津波」の解説

サイレント津波

大きな揺れを伴わず「ゆっくりとしたプレートの動き」と「海底地滑り」の2つの現象が引き起こす津波を指す。2011年の東日本大震災の際に発生した津波のうち岩手県宮古市で見られた。同市の震度は5弱から5強で、震源から近く揺れの激しかった最大震度7の宮城県に比べ揺れは小さかったが、津波が高く、30メートル以上の巨大津波が集中した。同震災後もこの現象は謎として解明が進められてきたが、東北大学教授の今村文彦の研究で、同地域で地震動を伴わない海底の動きがあり、津波が増幅していた可能性があることが浮かび上がってきた。

(2020-3-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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