普及版 字通 「サ・とる・およぶ」の読み・字形・画数・意味
13画
[字訓] とる・およぶ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
(さ)+(又)(ゆう)。は〔説文〕五上に「虎、柔ならず、信ならざるなり」とするが、虎の性をいう字ではない。その字形は、虎頭のものが且(腰かけ)に腰かけている形で、戲(戯)・劇の従うところと近く、軍戯のとき虎頭して舞うようなことがあったのであろう。〔説文〕三下に「は叉もて(と)るなり」(段注本)とあり、〔段注〕に「手を用(もつ)て高きより下(ひく)きを取るなり」という。金文に「酒に(およ)ぶ」「(ここ)に」「(ああ)」などの用法があり、且と声義の関係があるようである。〔許子鐘(きよししよう)〕に「自ら鈴を作る。中(すで)に(たか)く(か)つ揚がる」と鐘声の清揚なることをいい、を且の義に用いている。
[訓義]
1. とる。
2. およぶ。
3. ここに。
4. ああ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 トラフ・ツカム・アマタ・スル・ヒク・キル
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報