さばれ(読み)サバレ

デジタル大辞泉 「さばれ」の意味・読み・例文・類語

さばれ

《「さはれ」とも》
[接]しかし。だが。
「吾は其悔の為にはかの憤を忘るべきか、―吾恋のむかしに復りて再び完かるを得るにあらず」〈紅葉金色夜叉
[感]
まあ、とにかく。
「―あけ給へ」〈落窪・一〉
どうともなれ。ままよ。
「―、このついでにも死なばや」〈柏木
[補説]語源は「さはあれ」からとも、「さもあれ」からとも。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 副詞

精選版 日本国語大辞典 「さばれ」の意味・読み・例文・類語

さばれ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「さまれ」の変化した語か ) =さわれ(然)〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android