柏木(読み)カシワギ

  • ×柏木
  • かしわぎ かしは‥
  • かしわぎ かしはぎ
  • かしわぎ〔かしは〕
  • 姓氏
  • 柏木 (カシワギ)

デジタル大辞泉の解説


カシワの木。
《カシワの木に葉守の神が宿るという伝承から》皇居警備の任に当たる兵衛(ひょうえ)または衛門(えもん)の異称。
「―の木高きわたりより」〈かげろふ・上〉
源氏物語第36巻の巻名。また、主要登場人物の名。頭中将(とうのちゅうじょう)長男光源氏の妻、女三の宮との密通源氏に知られて悶死(もんし)。三の宮薫大将)を出産後、出家する。
姓氏の一。
[補説]「柏木」姓の人物
柏木義円(かしわぎぎえん)
柏木如亭(かしわぎじょてい)

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大辞林 第三版の解説

カシワの木。
皇宮守衛の任に当たる兵衛・衛門の官の異名。 柏の木には葉守はもりの神が宿るという言い伝えによる
姓氏の一。
源氏物語の巻名。第三六帖。
○源氏物語の作中人物。頭の中将の長男。薫の実父。女二の宮の夫。光源氏の妻女三の宮との密通を源氏に知られて悩み病死。柏木右衛門督うえもんのかみ

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

植物。ブナ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。カシワの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 柏の木。
※大和(947‐957頃)六八「枇杷殿(びはどの)より、としこが家にかしはぎのありけるを折りにたまへりけり」
② (柏の木に葉守(はもり)の神が宿ると考えられていたところから) 皇居守衛の任に当たる、兵衛・衛門のたとえとして用いる。
※大和(947‐957頃)二一「良少将兵衛の佐(すけ)なりけるころ〈略〉、女のもとより、かしは木のもりの下草おいぬとも身をいたづらになさずもあらなむ」
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「手踊の流派にも藤間・花柳・西川・中村・坂東・水木・松本・巴・柏木等の諸流あり」
[2]
[一] 「源氏物語」第三六帖の名。光源氏四八歳の正月から秋まで。源氏の妻、女三の宮は、柏木とのあやまちからのちの薫を生むが、二人の間を察知した源氏の隔てに宮は出家する。柏木は苦悶の末病の床につき、夕霧に後を託して死ぬ。
[二] 「源氏物語」の登場人物。頭中将の子。右衛門督の職にあったため柏木と呼ばれる。源氏の妻、女三の宮と密通し、女三の宮は懐妊して薫を生む。柏木は罪の意識にさいなまれ病死する。
[補注](一)②については、「枕‐四〇」に「柏木、いとをかし。葉守の神のいますらんもかしこし。兵衛の督(かみ)・佐(すけ)・尉(ぞう)などいふもをかし」とある。
姓氏の一つ。

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世界大百科事典内の柏木の言及

【源氏物語】より

…第1部は,1桐壺(きりつぼ),2帚木(ははきぎ),3空蟬(うつせみ),4夕顔,5若紫,6末摘花(すえつむはな),7紅葉賀(もみじのが),8花宴(はなのえん),9葵,10賢木(さかき),11花散里(はなちるさと),12須磨,13明石,14澪標(みおつくし),15蓬生(よもぎう),16関屋,17絵合,18松風,19薄雲,20朝顔,21少女(おとめ),22玉鬘(たまかずら),23初音(はつね),24胡蝶,25蛍,26常夏(とこなつ),27篝火(かがりび),28野分,29行幸(みゆき),30藤袴(ふじばかま),31真木柱(まきばしら),32梅枝(うめがえ),33藤裏葉(ふじのうらば)。第2部は,34若菜上,35若菜下,36柏木(かしわぎ),37横笛,38鈴虫,39夕霧,40御法(みのり),41幻(まぼろし)。(番外)雲隠(くもがくれ)。…

※「柏木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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