日本大百科全書(ニッポニカ) 「サブマシンガン」の意味・わかりやすい解説
サブマシンガン
さぶましんがん
submachine gun 英語
maschinen Pistole ドイツ語
自動小銃や機関銃のような遠射性はないが、軽量で取扱いが簡単な近射戦闘用の機関銃で、機関短銃ともいう。普通、口径6.3ミリから11.4ミリまでの拳銃弾(けんじゅうだん)を使うが、現在は口径9ミリが主流となっている。毎分500~600発の発射速度をもち、有効射程は80~120メートル程度で、自動拳銃と軽機関銃(突撃銃)の中間性能をもつ自動火器である。機構はほとんどガス反動利用式である。第一次世界大戦中、イタリアで開発され、続いてドイツ、アメリカで実用化されたが、工業水準の低い国でも容易に生産できるので、今日では世界中の軍隊が制式火器として採用している。
[小橋良夫]