精選版 日本国語大辞典 「さべし」の意味・読み・例文・類語 さ‐・べし 〘 連語 〙 ( 「さるべし」の変化した語 )① それぞれにふさわしい。適当である。相応である。[初出の実例]「いとしのびてさべき折には、この御方には対面し給て」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)「大人(おとな)しき内侍のすけなんど、さべき限りまゐり給へり」(出典:増鏡(1368‐76頃)五)② かなりの程度である。相当なものである。[初出の実例]「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそよらざりつれ。なほ、此の宮の人には、さべきなめり」(出典:枕草子(10C終)二九九)③ 当然そうなるべき因縁である。[初出の実例]「ここには、さべきにや、唯厭ひ離れよと」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例