サマルカンド州(読み)サマルカンド(その他表記)Samarkand

翻訳|Samarkand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サマルカンド州」の意味・わかりやすい解説

サマルカンド〔州〕
サマルカンド
Samarkand

ウズベキスタン中部の州。州都サマルカンド。北,東,南西を山地で囲まれたゼラフシャン川河谷のある地域で,半砂漠,砂漠地帯に属するが,山地に樹木,川岸に森林がみられる。ゼラフシャン川沿岸を中心とする灌漑地帯で綿花,ブドウその他の果樹を,灌漑設備のない畑地コムギオオムギが栽培される。乾燥地域ではカラクール種のヒツジが放牧され,また養蚕も行われる。工業部門ではサマルカンド,カッタクルガンを中心に機械 (農業機械,映写機) ,食品 (缶詰,ワイン) ,繊維 (綿花洗浄,絹織物,縫製) ,皮革,化学 (肥料) などの工業がある。タシケントブハラを結ぶ鉄道,ハイウェーが州内を東西に通っている。面積2万 4500km2。人口 238万 6200 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android