サモ王国(読み)さもおうこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サモ王国」の意味・わかりやすい解説

サモ王国
さもおうこく

7世紀に出現した歴史的に実証しうる最初スラブ人国家。6世紀にアバール人に従属しながらボヘミア、モラビア地方に定住した西スラブ人は、623年にアバール人を破った。このとき活躍したフランクの商人といわれるサモSamoは、スラブ人に推挙され国王となった。フランク軍を破って、領域を北はラウジッツ人地方、南はスロベニア人地方まで拡大したが、658年のサモの死の直後、アバール人に滅ぼされた。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む