西スラブ人(読み)にしスラブじん(その他表記)West Slav

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西スラブ人」の意味・わかりやすい解説

西スラブ人
にしスラブじん
West Slav

ポーランドチェコスロバキア,旧ソ連地域の一部などに居住するスラブ人の西方支族。ポーランド人,チェコ人スロバキア人ソルブ人を含む。総人口は 5000万以上で,言語的にも,地域的にも偏差が多い。言語はインド=ヨーロッパ語族スラブ語派に属し,ポーランド語,チェコ語,スロバキア語などに分れる。形質的には,コーカソイドに属し,頭型は短頭である。民族起源に関しては諸説があるが,オーデル川流域に形成された原スラブ人から紀元前後から4世紀頃に独立したと考えられる。伝統的な生業は,ライムギコムギオオムギカラスムギなどの農耕生活を中心として強い定住性を示し,東から移動してきた遊牧民族をほぼ同化してきた。伝統的に火葬と自然崇拝が行われ,現在はカトリックを信仰しているが,民間信仰も残っている。文字はラテン文字を用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む