ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西スラブ人」の意味・わかりやすい解説 西スラブ人にしスラブじんWest Slav ポーランド,チェコ,スロバキア,旧ソ連地域の一部などに居住するスラブ人の西方支族。ポーランド人,チェコ人,スロバキア人,ソルブ人を含む。総人口は 5000万以上で,言語的にも,地域的にも偏差が多い。言語はインド=ヨーロッパ語族スラブ語派に属し,ポーランド語,チェコ語,スロバキア語などに分れる。形質的には,コーカソイドに属し,頭型は短頭である。民族起源に関しては諸説があるが,オーデル川流域に形成された原スラブ人から紀元前後から4世紀頃に独立したと考えられる。伝統的な生業は,ライムギ,コムギ,オオムギ,カラスムギなどの農耕生活を中心として強い定住性を示し,東から移動してきた遊牧民族をほぼ同化してきた。伝統的に火葬と自然崇拝が行われ,現在はカトリックを信仰しているが,民間信仰も残っている。文字はラテン文字を用いる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by