さらず

精選版 日本国語大辞典 「さらず」の意味・読み・例文・類語

さら‐・ず

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「さり(然有)」の未然形に、打消の助動詞「ず」の付いたもの ) すでに存する事態を否定する表現。そうでない。そのようではない。
    1. [初出の実例]「そのみかどのいでおはしましたればこそ、この藤氏のとのばらいまにさかへおはしませ。さらさらましかば、このごろわづかにわれらも諸大夫ばかりになりいでて」(出典:大鏡(12C前)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android