サルグル朝(読み)サルグルちょう(その他表記)Salghurids; Salghuriyān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルグル朝」の意味・わかりやすい解説

サルグル朝
サルグルちょう
Salghurids; Salghuriyān

イランファールス地方を支配したアター・ベグ朝 (1148~1287) 。トルクメンのサルグル族出身のソンコルが,1148年セルジューク朝のもとにファールスの支配権を得て創始。サード (在位 1194~1231) のとき最盛期を迎えたが,やがてホラズム・シャー朝に服属し,領土の一部を割譲,その後モンゴルに臣従し,ついにフラグ (旭烈兀)の息子と結婚させられた王女アビシュ (在位 63~87) を最後として絶えた。同朝は詩人サーディーの保護者として知られる。

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