精選版 日本国語大辞典 「されども」の意味・読み・例文・類語 され‐ども 〘 接続詞 〙 =されど[初出の実例]「珠(たま)ならずもありけんを、と人いはんや。されども、死し子かほよかりきといふやうもあり」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月四日)されどもの語誌( 1 )中古より見られる語だが、中古の和文では「されど」が広く用いられ、「されども」は使用頻度が低い。また、近世期においては男性の言葉であることが多く、近松の作品では、口語性の強い「さりながら」とは対照的に文章語的な語となっている。( 2 )近世中期以降、「けれども」や「しかしながら」「しかし」などが逆接の接続詞として確立して会話文に用いられるようになったのに対して、「されど」「されども」は、文語的な表現として近代以降へと続いた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例