サンゴアナナス(読み)さんごあななす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンゴアナナス」の意味・わかりやすい解説

サンゴアナナス
さんごあななす
[学] Aechmea fulgens Brongn. var. fulgens Brongn.

パイナップル科(APG分類:パイナップル科)の観葉植物。ブラジル原産。葉は白粉を帯びた淡緑色で、基部は短い筒状となる。花穂は直立し、100個以上の花をつける。花は青紫色で短命であるが、萼(がく)は朱赤色の球状で数か月も美しく、サンゴ玉のようにみえるのでこの名がある。変種ウラベニサンゴアナナスは葉の裏が暗赤紫色で白粉を帯びる。エクメア属は熱帯アフリカに150種以上あり、着生して育つ。鉢植えとしてファシアータが栽培されるが、チラジオイデスの斑(ふ)入り品種、チャンティニー、ブルメナビなども栽培される。繁殖株分けや実生(みしょう)による。

[高林成年 2019年6月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のサンゴアナナスの言及

【エクメア】より

…苞や萼が着色し,長期間美しく,葉も色や形の変化にとみ,園芸的価値が高く,強健な種類が多いので,観賞用に栽植されている。シマサンゴアナナス(ファッシアータ)A.fasciata Bakerは最も栽培が多く,硬い多肉質のピンクの苞は数ヵ月も美しい。葉は白粉が横縞模様になる。…

※「サンゴアナナス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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