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変種 へんしゅvariety

翻訳|variety

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

変種
へんしゅ
variety

生物分類の一階級で,種 speciesの下におかれる。同一種であるが,形質が基本種 (母種) と少し異なる場合に変種とする。差異が,ことに地域差と組合わさって明瞭に認められるときには,亜種 subspeciesとするが,種,亜種,変種,品種 (変種よりもさらに軽度の差異) の区分けは,習慣的なものもあって,動植物の群により,一様ではない。学名の表示法は,通常の二名法をイタリック体で,次に変種を意味する var.を記し,変種名を書く (たとえば,雑草のヌカボは Agrostis clavata var. nukaboとする) 。

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デジタル大辞泉の解説

へん‐しゅ【変種】

基本的には同類であるが、どこかが違っているようなもの。変わり種。
生物分類で、種の基準標本との形態的差異があり、地理的に分布の異なる個体群。植物で用い、種名または亜種名の次にvar.(varietas)と記す。

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大辞林 第三版の解説

へんしゅ【変種】

全体としてはその種類に入りながら、少し違っているもの。 「地中海文明の一-」
〘生〙 種の基準標本が示す形態とほとんど同一であるが、形態の一部分や生理的性質・地理的分布が基準標本を含む集団とはっきり区別できる生物集団。種小名の次に var. を付して変種名を示す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

変種
へんしゅ

動植物の各種内にみられる種々の型、個体的あるいは集団的な変異、地方的変異などに対して用いられてきた術語。型と同様に、分類学上、亜種に相当するような地域的な変異、地方型、遺伝子の相違によって生ずる色彩・形態あるいは生態などの変異型、環境状態の違いによってできる変異型、奇型は別として、個体的変異の著しい異常型のようなものまでが含まれている。厳密にいう場合には、互いに交配可能な1個体群(種にあたる)のなかに現れる不連続な変異型、つまり「中間型でほかの構成員と連続しない型」に限られるのが普通であるが、その範囲を定めることは、実際ではかならずしも容易ではない。
 植物では、現在も亜種より変種のほうがよく用いられており、規約上でも品種(型)とともに認められていて、学名では種名または亜種名のあとにvar. (varietasの略)と記してあるのが変種の意味で、そのあとにある語が変種名である。
 動物でも変種の扱いは、かつては普通に用いられていたが、現在の「国際命名規約」ではほかのいろいろな型名とともに公式には除外されている。そのため1960年(昭和35)以前からの変種と型は、一部の例外を除いて亜種として扱われる。[中根猛彦]

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