サンゴ網(読み)さんごあみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンゴ網」の意味・わかりやすい解説

サンゴ網
さんごあみ

漁具一種引網類ではあるが、袋網を欠き、船を潮流や帆で流しながら、引網の先に取り付けた錘石(おもしいし)(錘(おもり))と数枚の網地で海底を摺(すり)引きして、サンゴをからめとるものである。網地は、目合い十数センチメートルの大目網、あるいはその先にさらにクレモナ網または2枚重ねにした古網の束を数個取り付けたもので、大目網でサンゴの生株をとるとともに、落ちたサンゴは古網でからめとる。小笠原(おがさわら)諸島、高知県および九州南西部沿岸の沖合いが漁場として有名である。

[笹川康雄・三浦汀介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む