サンショウモ科(読み)サンショウモか(その他表記)Salviniaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンショウモ科」の意味・わかりやすい解説

サンショウモ科
サンショウモか
Salviniaceae

シダ植物サンショウモ目の1科。2属 16種ほどを含み,熱帯を中心に世界中に広く分布する。いずれも浮遊植物で,葉の若芽は渦巻状ではない。サンショウモ属 Salviniaでは,根はなく,葉は茎に3枚輪生し,そのうち2枚は浮遊葉で水面浮き,中肋と網状脈がある。もう1枚は水中葉で根のように細かく裂け,水中から養分を吸収する。胞子嚢果は水中葉につき,球形嚢状の包膜に包まれる。大胞子嚢と小胞子嚢が交っている。アカウキクサ属 Azollaでは,根があり,茎は羽状に分枝して,2裂する細かい葉をつける。胞子嚢群は側枝の第1葉の下側の裂片につく。なお,アカウキクサ科を独立させることもある。

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