サン・ジェルマン・デ・プレ修道院聖堂(読み)サン・ジェルマン・デ・プレしゅうどういんせいどう(その他表記)Saint-Germain-des-Prés

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サン・ジェルマン・デ・プレ修道院聖堂
サン・ジェルマン・デ・プレしゅうどういんせいどう
Saint-Germain-des-Prés

現存するフランス,パリの最も古い修道院聖堂。ヒルデベルト王が 542年スペインから持ち帰った聖バンサン(204年サラゴサで殉教)の遺物を収蔵するために,543~558年パリの司教聖ジェルマンとともに建立した。8世紀頃からベネディクト会修道士による有力な宗教的文化的拠点となり,写本制作も活発に行なわれた。10世紀にノルマン人によって破壊されたが,11世紀初めに現在の塔,身廊,翼廊をもつバシリカ式聖堂に再建された。内陣は 12世紀にゴシック様式に拡張され,その後小塔,側廊部,ファサードなどが 17~18世紀までに増改築された。内部には大理石の美しい『聖母子像』 (1340) ,ルネ・デカルトやニコラ・ボアローの墓碑などがある。また祭壇部の有名なロマネスクの柱頭彫刻は現在はクリュニー中世美術館にある。

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