最新 地学事典 「サンタマリア火山」の解説
サンタマリアかざん
サンタマリア火山
Santa Maria volcano
中米グアテマラ南西部の成層火山。延長(西北西~東南東)約30km,幅15km以上の火山群の最高峰で標高3,772m,比高約1,200m,基底径約8km,ほぼ完全な円錐形の火山体(体積約20km3)。4万~3万年前から成長を始め,有史時代の活動記録はなかったが,1902年10月,南西中腹で大噴火(プリニアン噴火),36時間に約5km3のデイサイトマグマを噴出し,20世紀最大級の噴火。後3年間世界の気候にも影響。この噴火でできた直径1km余りの火口(のちに南西斜面上位の崩壊により拡大)は一時期火口湖となったが,22年,その中に溶岩ドームSantiaguitoが生成を開始,その活動は今日まで続いている。岩石は成層火山体は苦鉄質輝石安山岩質,1902年以降は角閃石デイサイト質で,両者の間にSiO2 55~62%の明瞭な組成差がある。サンタマリア火山の東西にはZunil, Santo Tomas, Siete Orejasの成層火山が隣接。
執筆者:大場 与志男・大島 治・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

