サンチョ2世(読み)サンチョにせい[きょうりょくおう](その他表記)Sancho II, el Fuerte

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンチョ2世」の意味・わかりやすい解説

サンチョ2世(強力王)
サンチョにせい[きょうりょくおう]
Sancho II, el Fuerte

[生]1038頃
[没]1072.10.7. サモラ
カスティリア王 (在位 1065~72) 。フェルナンド1世 (大王)長男。父フェルナンドはサンチョにカスティリア王国を,弟たちにレオンガリシアを分け与えた。サンチョはこの分与に不満であったので力ずくでガリシアを奪った。また,レオンのアルフォンソ6世 (勇猛王) から王位を奪った (72) が,彼を王と認めないレオンの貴族たちの反乱を招き,サモラの攻囲戦中に暗殺された。

サンチョ2世
サンチョにせい
Sancho II Garcés; Sancho Abarca

[生]?
[没]994頃
ナバラ (パンプロナ) 王 (在位 970~994頃) 。アラゴン伯。ガルシア・サンチェス1世 (ガルシア2世) の子。レオン,カスティリアと同盟して西カリフ国イスラム教徒と戦って敗れた (973,981) 。その後,イスラム教徒の王に服属し,彼の娘の一人は,西カリフ国の宰相であり独裁者であるアルマンソルと結婚してイスラム教徒になった。 922年には,サンチョみずからコルドバを訪れて臣下としての礼を尽した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む