改訂新版 世界大百科事典 「フェルナンド1世」の意味・わかりやすい解説
フェルナンド[1世]
Fernando Ⅰ
生没年:1380-1416
アラゴン・トラスタマラ朝初代の王。在位1412-16年。カスティリャの王族で,カスティリャ王フアン2世の摂政職在任中にグラナダ王国からアンテケラを奪回したところから,〈アンテケラのフェルナンドFernando de Antequera〉と通称される。王家断絶後のアラゴン連合王国代表者会議で王位継承者に選ばれて即位した。情勢判断の才,決断力,忍耐,指導性など国王としての資質に恵まれ,対外政策ではシチリアの反乱制圧などの成果を挙げたが,内政面ではその絶対主義的姿勢から特にカタルニャ議会と激しく対立した。彼の息子たちは〈アラゴンの王子たち〉と呼ばれ,父王から継承した権益の数々をカスティリャ国内にもっていた。
執筆者:小林 一宏
フェルナンド[1世]
Fernando Ⅰ
生没年:1016-65
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報