普及版 字通 「サン・ちらす」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] ちらす
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
(はい)+攴(ぼく)。〔説文〕七下に「離するなり」とし、に分散の意があるとするが、は(麻)の従うところの形で麻茎。これを撃ってその繊維をほぐすことをという。筋肉を撃ってほぐすのを散といい、散・の形義も似ているので、〔段注〕にを散の初文にして正字とし、「散行はれて廢す」というが、両者はもと別の字。のち散の字が多く行われるようになった。
[訓義]
1. ちらす、ちる。
2. わける、ほぐす、ばらばらとなる。
[古辞書の訓]
散と同じ
[語系]
・散sanは同声。撒・satと声義近く、撒はまく、はくず米。みな分散の意がある。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報