サントセシル大聖堂

世界の観光地名がわかる事典 「サントセシル大聖堂」の解説

サントセシル大聖堂【サントセシル大聖堂】

フランス南西部、ミディピレネー地方の都市アルビ(Albi)にある、ゴシック様式カトリック大聖堂。鉄道のアルビヴィル(Albi Ville)駅から徒歩約10分の場所にある。1280年に建設が始まり、その200年後の1480年ごろに完成した。長さ113m、幅35m、高さ40mの、赤レンガでつくられた要塞のような外観を持つ建物である。高さ78mの鐘楼(しょうろう)は1492年に建設されたものである。レンガ造りの建物としてはフランスでも最大級のものといわれている。飾り気のない堅固な外観とは裏腹に、金銀細工やさまざまに彩色された200以上の彫像などがある絢爛豪華な内部は対照的である。18世紀に設置されたオルガンの下には、巨大なフレスコ画「最後の晩餐」がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサントセシル大聖堂の言及

【アルビ】より

…ローマ時代以来の歴史をもつが,12~13世紀に南フランス全域に広がったキリスト教異端カタリ派(アルビジョア派)の中心地のひとつとして知られる。旧市街に残るサント・セシル大聖堂(13~16世紀)は南方ゴシック建築の代表。画家ロートレックの生地で,その美術館がある。…

※「サントセシル大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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