サンドイッチ分子(読み)さんどいっちぶんし(英語表記)sandwich molecule

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンドイッチ分子」の意味・わかりやすい解説

サンドイッチ分子
さんどいっちぶんし
sandwich molecule

二つの環状分子に金属原子が挟まれたような形の分子をいう。たとえば、二つのシクロペンタジエニル環に鉄が挟まれたフェロセンはその代表的なものである()。鉄のかわりにルテニウムオスミウムが入ったものもある。これらは総称してメタロセンとよばれる。

 ベンゼン環がクロム原子を挟んだ構造をもつ分子も知られている。これらはいずれもπ(パイ)錯体に属する。金属原子は中心原子とよばれることがある。

[佐藤武雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android