ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンルイスポトシ州」の意味・わかりやすい解説 サンルイスポトシ〔州〕サンルイスポトシSan Luis Potosí メキシコ中部内陸の州。州都サンルイスポトシ。メキシコ高原の中部を占め,大部分は比較的平坦な高原地帯から成り,平均標高約 1800mであるが,南東部に高原の東縁をなす急斜面とそれに続くパヌコ川流域の低地を含む。気候は概して温帯性であるが,雨が少く,水系はほとんど発達していない。しかし土壌は肥沃で,高原地帯ではコムギ,トウモロコシ,豆類,ワタなどが,また熱帯性気候を示すパヌコ川河谷ではサトウキビ,コーヒー,タバコ,コショウ,果樹などが栽培される。牧畜も重要で,生皮,獣脂,羊毛などが輸出される。さらにメキシコで最も豊かな銀山のいくつかが州内にあり,1620年に開山したグアダルカサル鉱山は銀のほか,金,銅,亜鉛,ビスマスなどを産する。アメリカ合衆国との国境の町ピエドラスネグラスとメキシコ市を結ぶ幹線道路,鉄道が州都を経て州を縦断する。面積6万 3068km2。人口 200万 1966 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by