銀山(読み)ギンザン

デジタル大辞泉 「銀山」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐ざん【銀山】

銀を産出する鉱山銀鉱
ねずみ取りに用いる石見銀山いわみぎんざんのこと。
[類語]炭鉱金山鉱山銅山炭坑

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精選版 日本国語大辞典 「銀山」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐ざん【銀山】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 銀を産出する鉱山。銀坑
    1. [初出の実例]「早朝に摂州多田郷銀山見物に被行了」(出典言経卿記‐天正一六年(1588)九月一〇日)
    2. [その他の文献]〔神異経‐南荒経〕
  3. 鼠取り薬、石見(いわみ)銀山のこと。石見国(島根県)邇摩郡の銀山で産する礬石(ばんせき)で作ったもの。
    1. [初出の実例]「銀山を叡山の僧やたら買」(出典:雑俳・柳多留‐一二三(1833))

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改訂新版 世界大百科事典 「銀山」の意味・わかりやすい解説

銀山[温泉] (ぎんざん)

山形県尾花沢市大字銀山新畑にある温泉。尾花沢市東部の山あい,銀山川の両岸に大正時代の洋館をしのばせる旅館が立ち並び,湯治場の雰囲気を残している。慶長~寛永年間(1596-1644)に栄えた野辺沢(延沢)銀山の鉱夫が発見したと伝えられる。含食塩硫黄泉,55~63℃。近くに銀坑跡のおもかげ園や白銀の滝,銀山スキー場がある。奥羽本線新庄駅または大石田駅から尾花沢乗換えでバスの便がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「銀山」の意味・わかりやすい解説

銀山
ぎんざん
silver mine

銀を産出する鉱山。銀は通常硫化物として,鉛,亜鉛,銅などとともに産する。ペルーのアンデス山地の銀山は,インカ帝国以来のもので,世界的に有名。そのほかメキシコアメリカカナダ,旧ソ連などに多く,日本では近世初期から多くの銀山が開発された。 1990年の世界の銀鉱の産出量は1万 4600tで,1000t以上の多産国はメキシコ (2500t) ,アメリカ (2000t) ,ペルー (1800t) ,ソ連 (1500t) ,カナダ (1300t) 。また世界の銀鉱埋蔵量は約 42万tで,主要埋蔵国はアメリカ (7万 2000t) ,ソ連 (5万t) ,カナダ (4万 7000t) ,メキシコ (4万t) ,ペルー (3万 7000t) 。

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世界大百科事典(旧版)内の銀山の言及

【銀鉱物】より

…自然銀や角銀鉱は各種銀鉱床の酸化帯に産する。世界最大の銀山といわれたボリビアのポトシ鉱山はその典型的な例である。浅熱水鉱脈鉱床(串木野,佐渡など),中熱水鉱脈鉱床(アメリカのコアドレーン地方,メキシコのパチュカなど),銀・コバルト鉱床(カナダのコバルト・ゴーガンダ両地方,メキシコのチワワなど),銀・鉛・亜鉛堆積型鉱床(カナダのサリバン,オーストラリアのブロークン・ヒルなど),黒鉱鉱床(秋田県の松峰,釈迦内(しやかない)など),および鉛・亜鉛鉱を主とする接触交代鉱床などに多く産する。…

※「銀山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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