サーバント・リーダーシップ(読み)さーばんと・りーだーしっぷ(その他表記)servant leadership

知恵蔵mini の解説

サーバント・リーダーシップ

組織のメンバーが最大限に力を発揮するために、リーダー部下に奉仕し、導く存在であるべきだとする「支援型リーダーシップ」を提案するリーダーシップ論。アメリカの教育コンサルタント、ロバート・グリーンリーフが1970年に提唱した。サーバント(servant)は「召使い使用人」を意味し、部下に細かく指示を与えて遂行させることよりも、目標を示したうえで途中過程は部下に任せつつ、適切な支援を行うことを重視する。部下に対して強い権力をもち、統率力で引っ張っていく従来型の「支配型リーダーシップ」は必ずしも組織の成果に寄与しないと説いており、逆説的なリーダー論として日本でも注目を集めている。

(2019-8-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android