ざんざ

精選版 日本国語大辞典 「ざんざ」の意味・読み・例文・類語

ざんざ

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 松風の音などを表わす語。ざざんざ
    1. [初出の実例]「三面の水をたたへ暑さ、流してさんさ、吹くやな松の風」(出典:浄瑠璃・双生隅田川(1720)二)
  3. 雨や流れや波などがはげしいさまを表わす語。ざあざあ。
    1. [初出の実例]「ざいざいとしたおとがひるねの枕にかしましうなってきこえたを夢ながら大風雨に浪の打て江にざんざとしたに似たぞ」(出典:玉塵抄(1563)一一)
  4. とどこおりなく移動するさまを表わす語。さっさと。
    1. [初出の実例]「Zanzato(ザンザト) トヲル。Zanzato(ザンザト) クバル」(出典日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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