ざざんざ(読み)ザザンザ

デジタル大辞泉 「ざざんざ」の意味・読み・例文・類語

ざざんざ

[副]松の梢こずえに吹く風の音を表す語。江戸初期の歌謡で囃子詞はやしことばのように用いられた。ざんざ。さんざ。さんさ。さざんざ。
「―、浜松の音は―」〈虎明狂・抜殻〉
[名]「ざざんざ節」の略。
「上方より―と申す小歌がはやりきたり」〈浮・一代男・三〉

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関連語 名詞 出典

精選版 日本国語大辞典 「ざざんざ」の意味・読み・例文・類語

ざざんざ

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さざんざ」ともいう )
  2. ① 松風の音を表わす語。はやしことばのように用いる。
    1. [初出の実例]「ざざんざはま松のをとはざざんざかぜでこのはのちるもおもしろい」(出典:虎明本狂言・抜殻(室町末‐近世初))
  3. ② 「ざざんざぶし(━節)」の略。
    1. [初出の実例]「茶つぼをせおい、ざざんざをうたふて出」(出典:虎寛本狂言・茶壺(室町末‐近世初))
  4. ③ ( 酒宴の席で「ざざんざ節」を歌ったところから ) 酒を飲み騒ぐさまをいう語。
    1. [初出の実例]「臣樽の酒ざざんざやはま松のはのちりうせず」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)中)

ざざんざの語誌

( 1 )風や雨の音を表わす漢語「颯々(サツサツ)」(「楚辞」など)の転とする説があるが、にわかには従いがたい。「書言字考節用集」には、「颯々々」に「サツサツサ」のほか「ザザンザ」という読みを付しているが、字義の類推に起因するものであろう。
( 2 )「大言海」は、語源について神楽歌の囃子声の「ささ」、小歌の囃子声との関連を示唆する。狂言では、酔ったときの口ずさみとして歌われ、近世には祝儀の酒席でよく歌われたところから、酒を飲み、騒ぐ様子をも指すようになった。

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