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双生隅田川 ふたごすみだがわ

世界大百科事典 第2版の解説

ふたごすみだがわ【双生隅田川】

人形浄瑠璃。時代物。5段。近松門左衛門作。1720年(享保5)8月大坂竹本座初演。出勤の太夫は竹本播磨少掾,竹本頼母,2世竹本政太夫ほか。能《隅田川》を骨子とし,宇治加賀掾の浄瑠璃《隅田川》などによったが,吉田家のお家騒動に霊木たたりをからませ,鯉魚(りぎよ)の名画の霊怪談を付加するといった怪奇性の強い点に特色がある。吉田少将行房とその愛妾班女(はんじよ)との間に,梅若松若双生児がいた。行房は舅の常陸大掾百連(ももつら)の計略にかかって死に,松若は天狗にさらわれる。

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世界大百科事典内の双生隅田川の言及

【隅田川物】より

…歌舞伎系統では,1701年3月江戸中村座の《出世隅田川》(初世市川団十郎作)の狂言本が現存する最古のものである。浄瑠璃系統でも,宇治加賀掾,山本土佐掾の正本に《すみだ川》が見られるが,20年(享保5)8月に大坂竹本座で上演された近松門左衛門作の《双生隅田川(ふたごすみだがわ)》は,仮名草子《角田川物語》(1656)を脚色したものといわれ,それまでの〈隅田川物〉を集大成したものともいわれる。この作品において,《隅田川》のほかに,同じく狂女物の能《班女(はんじよ)》に見られる吉田少将とその愛人の花子(のちに班女と呼ばれる)を軸にした吉田家のお家騒動を背景にして,梅若・松若の兄弟や人買い惣太などが活躍する構成ができ上がった。…

※「双生隅田川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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