日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザンデルリング」の意味・わかりやすい解説
ザンデルリング
ざんでるりんぐ
Kurt Sanderling
(1912―2011)
ドイツの指揮者。東プロイセンのアリスに生まれ、ベルリンで学んだのち、1936年、当時のソ連に移り、モスクワ、ハリコフ(現、ウクライナのハルキウ)、レニングラード(現、サンクト・ペテルブルグ)のオーケストラで活動。1960年に東ベルリンに帰り、1960~1968年ベルリン交響楽団常任指揮者を務めた。1972年から西ヨーロッパに進出、日本にもしばしば客演、1979年(昭和54)読売日本交響楽団の名誉指揮者となった。ロシア音楽、ドイツ音楽を主たるレパートリーとし、緊張と高揚を重んじた情熱的な演奏を特色とした。
[岩井宏之]