普及版 字通 「シ・うかがう」の読み・字形・画数・意味
13画
[字訓] うかがう
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
二犬+(い)。二犬は獣牲。獣牲を供えて獄訟のことを行う。にはまた・(し)の声があり、声符とも考えられるが、獄の造字法からいえば、は意符であると思われる。は(姫)・(き)の字から知られるように乳房の形。ただの金文の字形はと異なり、その形象の意は知られない。〔説文〕十上に「司なり」とあり、古く司工といい、百工のことを司る。また〔玉〕に「察するなり」とあり、獄事を伺察することを原義とする字である。〔段注〕に〔説文〕の「司なり」を「伺なり」の誤りとする。ただ〔玉〕に「は獄を辨ずる官なり」とあるように、字は獄事を伺察する意であろう。二犬を用いるのは、古く神判に二羊を用いるのと同じである。
[訓義]
1. うかがう、獄事を伺察する。
2. 獄官。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報