改訂新版 世界大百科事典 「シェブロンテキサコ会社」の意味・わかりやすい解説
シェブロン・テキサコ[会社]
Chevron Texaco Corp.
メジャー(国際石油資本)の一つ。本社カリフォルニア州サン・ラモン。2001年シェブロンとテキサコが合併して成立。シェブロンはもとスタンダード・グループの一員として,1906年に設立され,主としてカリフォルニアで事業活動を行っていた。長い間,スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア社Standard Oil Co.of California(略称ソーカルあるいはスタンカル)と称したが,84年にシェブロン社に変更した。1911年のスタンダード・グループ分割後,産油および販売活動をアメリカ以外の地域に拡大し,今日に至るまで,東半球中心に操業してきた。33年にカリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル社(ARAMCO(アラムコ)の前身)を,また36年にはテキサコ社と折半出資で,両社の東半球における共同販売会社であるカルテックス社Caltex Petroleum Corp.を設立した。84年,七大メジャーの一つであるガルフ・オイル社の買収に成功し,アメリカ本土における供給源をも拡充した。売上高1509億ドル(2004年12月期)。
執筆者:田中 隆之
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